先日、東京ヴェルディの広報募集の記事を紹介しましたが、その中で採用時の課題で下記のようなものがありましたので少し考察したいと思います。


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・課題レポート
下記2つの題材についてそれぞれ1200文字以内(wordA4サイズ1枚程度)ずつ
①応募動機&サッカークラブで実現したいこと
②下記事業をSNSで拡散させる具体的な企画を自由に(どれか二つを選択)
『ファンクラブ』

『シーズンチケット』

『5/26(土)東京ヴェルディvs愛媛FC チケットが半額!ヴェルディチケット割り!』

『2018 東京ヴェルディ応援企画 うちわスポンサー募集のお知らせ』

そもそも「SNSで拡散する」ことの意味

今回の課題で「SNSで拡散させる」とは何を意味するのか考える必要があると思います。拡散することで話題になり、クラブに何をもたらすのかを自分なりに解釈することがまず、今回の課題で大切なことだと思います。

難しいことを考えなければ、SNSで拡散させることで
1.「東京ヴェルディの認知度を向上させる」
2.「SNSのフォロワーを増やす」
3.「来場者数を増やす」
4.「スポンサーを増やす」
5.「売り上げをあげる」
などが考えられるかと思います。

今回、拡散させる事業が定められており、いずれも3〜5に関わる内容かと思われます。
・ファンクラブ :来場者を増やす、売り上げをあげる
・シーズンチケット :来場者を増やす、売り上げをあげる
・半額チケット :来場者を増やす、売り上げをあげる
・うちわスポンサー :スポンサーを増やす、売り上げをあげる

ただ話題になっただけで、クラブには何ももたらすことはなかったという企画では、効率の悪い仕事をしていることになります。拡散させたことで、半額チケットが売れ、来場者が増えて売り上げもあがりますというストーリーが良いと思います。

SNSで「拡散する」ってどれぐらいなのか

SNSで拡散させましょうって言葉で言うのは簡単なのですが、どの程度を持って拡散させたと評価されるのでしょうか。東京ヴェルディのTwitterアカウントを覗くと、100リツイートを越えるツイートは限られてきます。一つの考え方として100リツイートを超える投稿ができれば「拡散させた」状態と言えるのではないでしょうか。

100リツイートという数字も大切ですが、どんな人がリツイートしたかも重要な視点と言えます。ヴェルディに熱心な人がみなリツイートした場合は、リツイート先もヴェルディに関心がある人々でしょう。一方でヴェルディ関心がない人が100人リツイートした場合はヴェルディに関心がない人にさらに届くことでしょう。

どんな人にリツイートしてほしいか明確にするのも大切な要素です。

JリーグクラブのSNSでフォロワーになっている人たちとは?


JクラブのTwitterで拡散するまでの流れを考えると、
・投稿する
・フォロワーが反応する(リツイートなど)
・そのフォロワーがさらに反応する
(以下、繰り返し)
が基本かと思います。もちろんハッシュタグや流行り廃りの話題もあるかと思いますので、その流れに乗るのもひとつの手段でしょうが、今回の課題と都合の良い流れが来るかは別問題です。

ここで鍵を握るのはフォロワーってどんな人たちなのかを考えることです。

多くのJクラブのアカウントのフォロワー数は1試合あたりの来場者数より多いです。どんぶりな話で考えると

年間のチケットを買っている人<ファンクラブに加入している人<試合に来場している人<JクラブのTwitterのフォロワー数

という状態になります。

この状況を考えると、年間チケットを買っている人やファンクラブに加入している人はほとんどJクラブのTwitterのアカウントをフォローしている状況だと思われます。

例えば、シーズンチケット販売開始前に100リツイート達成したら年間チケットを10%割引しますキャンペーンをJクラブのTwitterでツイートすれば、すぐに100リツイート達成すると思います。ある意味、話題にはなりますが、売り上げは下がるので筋の良い提案とは思えません。

売り上げをあげたり、来場者数を増やすという観点では、フォロワーが純粋にいいと思うか、自分のフォロワーにも伝えたいと思えるような情報を流す必要があります。その一例としては下記の事例がわかりやすいです。

(外部サイト:ドメサカブログ

筆者も深く考えてはいないですがパッと思いついた限りでは、

(うちわ)リツイートしてくれた店舗にヴェルディくんが直々に納品!
→ヴェルディくんを酷使させたいとイタズラ心をくすぐる

(チケット半額)指定席購入者のところに選手がハーフタイムに突撃!
→リツイート数に応じて選手の派遣人数や写真オプションなどを付加する

あたりでしょうか。

最後に。

SNSで瞬間的に話題になることは企業として喜ばしいことですが、ただ話題になっただけで何も残らなかったというシチュエーションは望ましくないです。拡散して、新しくスポンサーになってくれたり、来場してくれたりする糸口として連絡先をつかめれば、その連絡先はクラブの財産となるでしょう。

そして東京ヴェルディにも素敵な広報担当希望者が集まることを祈ります。