日本のプロサッカークラブでは日本人以外の選手やスタッフが在籍していることがほとんどです。どんな言語が使われていて、どの程度マスターしていないといけないのか紹介します。


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仕事で出番の多い言語


いきなり結論みたいになりますが、サッカーの仕事で出番が多い言語は下記になります。
・ポルトガル語
・韓国語(ハングル)
・英語

おそらく想像の通りかと思います。では、それぞれの言語がどのタイミングで登場するか説明します。

選手やコーチングスタッフの間で使う言語


日本のプロサッカークラブに所属する外国籍の選手の多くは、ブラジル人(ポルトガル語)と韓国人(韓国語・ハングル)です。
やり取りする内容もトレーニングや試合時の戦術的なやり取りが基本になります。また、選手のインタビューなどにも立ち会う必要があり、日常的な会話もそれなりに理解できる必要があります。

基本的には外国籍の選手が在籍する場合は、その国の言語を話せる通訳スタッフを雇うケースが多いです。稀に日本語を母国語並みに話せる選手やスタッフがいるため、通訳スタッフが常駐していない時もあります。

外国籍の選手との契約については多くは代理人を介することがほとんどですので、なんとかなるのですが契約書ですので、ビジネスレベルまで理解できるに越したことはありません。ただ契約の機会は年に数える程ですのでビジネスレベルで使う機会はほとんどありません。

英語はいつ出番があるのか?


プロサッカークラブの仕事で英語の出番はあります。

先に紹介した選手やスタッフで英語でやり取りするケースもあります。オーストラリア人やヨーロッパ系統で英語が堪能な選手の場合は英語を用いることが多いです。通訳スタッフを手配する上で、マイナーな言語になるほど難しくなります。加えてサッカーにも精通しているとなると見つからないこともあります。大都市か地方都市でも条件は異なりますし、サッカー選手の通訳は、サッカー選手の契約年数に左右されるため安定した職業とは言い難いです。グローバルな言語である英語の価値はサッカー業界でも高いと言えます。

また、英語を使うシチュエーションとして、アジアチャンピオンズリーグなどの外国チームとの試合を行うと出番はかなり増えます。対戦チームとのやり取りは基本的に英語になります。サッカーに関する英語、日常に関する英語、ビジネス英語など幅広いフレーズを把握する必要があります。メールでのやり取りであれば、辞書を片手に…なんとかなりますが、試合当日の対応はそうもいきません。Jリーグの英語が担当なスタッフが助けてくれますが、常に隣にいるわけでありませんので、相応の英語スキルが求められます。

そして、ごく稀にクラブハウスに英語で電話がかかってきます。ほぼ選手やスタッフの代理人からの売り込みに関するものです。電話を取ったら、いきなり英語で話しかけられるのはドキドキします。

今後注目の言語


昨今の選手の補強状況を見ていると、ブラジル人や韓国人以外の選手を補強する傾向があります。そうなると飛び交う言語の種類がますます増えます。そういった中でタイをはじめとする東南アジアの外国籍選手と契約するクラブが増えています。ブラジル人や韓国人と違うのは、それぞれの国のスター選手であることがほとんどのため、ファンがたくさんいます。そのためクラブのfacebookの多言語化をして対応するケースが出てきます。(日本の香川選手がドイツのドルトムントに所属することで、ドルトムントのfacebookには時折、日本語での投稿が見られます)

東南アジアの選手を獲得する傾向はしばらく続くと思われます。スポンサーなどのビジネスの観点でも関係を持つ機会は増えると思われ、東南アジアの言語を操れるスタッフは重宝されると思います。

日本語しか話せないけど?


ここまで外国語に関する説明をしてきましたが、日本語しか話せなくても大丈夫です。ほとんどの仕事は日本人同士で日本語でやり取りします。込み入った話は通訳を介してやり取りできます。ただ、話せないよりも話せた方が仕事の幅も広がりますし、外国籍の選手とコミュニケーションを取れるに越したことはありません。もしプロサッカークラブで働くことになったら、ちょっとずつ外国語を覚えましょう。

(参考)
鹿島で11年通訳を務める男の仕事論。「通訳の仕事の成果は、試合の勝敗」