漠然とスポーツビジネスの世界やJリーグのクラブやチームで働きたいと思っている方にいくつかの大切なことをお伝えしたいと思います。

Jリーグのクラブに就職するには、厳しい競争を勝ち抜かないといけません。時に100人を超える応募者の中から1名の狭き門を突破できた人にだけ内定が与えられます。その100人の中にあなたより優秀な人がいるかもしれません。たくさんの応募者と優秀な人材という質と量の荒波を越えないと憧れの職業にたどり着けないのです。

では、どんな才能を持った人材が採用されるのでしょうか?

1)コネクションを持った人

プロサッカーチームやクラブで働いているスタッフとコネクションを持っていることは大きなアドバンテージになります。極端な話ですが、スタッフとコネクションを持っていると公募せずにいくつかの面接で採用される方もいます。(羨ましい限りです。)

私もそうでしたがスタッフの方とコネクションはありませんでした。おそらくこのページをご覧になられている方もコネクションがない方が多いのではないでしょうか?なので安心してください。コネクションはなくても内定を取ることはできます。

学生の方で将来スポーツビジネスの職業に就きたいと考えている方は、ぜひクラブが直接募集しているアルバイトに応募しましょう。コネクションもさることながら、どういう方がどんな仕事をしているか肌で体験できます。そこから社員になる方もいらっしゃいます。採用するクラブも一緒に働いた学生の方がどんな人材か見極める必要がないので安心できます。思い立ったら、まずはアルバイトの求人を探しましょう。

2)仕事での実績

仕事での実績とは役職ではなく、今の会社で何をしてきたかです。職務経歴書に書く内容であり、面接での話のネタとして出番は必ずあります。

動かすお金の金額や人数の問題ではありません。あなたが主体的に考えて、失敗と成功を繰り返しながら掴んだ仕事の体験を面接官は聞いてきます。仕事で失敗したり大変な思いをしたりしたことを聞いてくることもありますが、その時にどうやって改善していくのか、あるいは改善する力があるのかを見極めています。

改めて今までの仕事の内容を振り返って、自分に自信がなければまずは今いる会社で少し頑張りましょう。転職はそれからでも遅くありません。自信がある人とない人のどちらが選ばれるかは明らかだと思います。


3)人間性

どんなにコネクションがあって、仕事の実績があっても人間性に問題があると敬遠されます。入社するとわかるのですが、仕事で接する方の数はかなり多い分類だと思います。スポンサーや一緒に仕事をするアルバイトスタッフ、そしてサポーターの皆様を足していくと相当な数です。

偶然、話した人の対応がクラブの印象になる可能性は大いにあります。人間性に問題がある方を会社は一人で外に歩かせることはできません。

時にお客様から理不尽なクレームも言われる時もあります。すぐに怒らずに引き続きクラブを愛してもらえる対応ができる人間をクラブは雇いたいのです。選手だけがクラブの顔ではないのです。


4)バイタリティー

面接でよく聞かれる項目のひとつが「体力に自信がありますか?」です。

地方クラブでは特に顕著なのですが、一人一人の仕事量が非常に多いです。精神的にも肉体的にもかなり追い込まれる時期もあります。せっかく採用した方が、耐えられず辞めるのは時間とお金を無駄にしたことになるため、クラブ側はかなり本気で質問しています。

とは言いつつも、趣味でランニングやジョギングをやっていますと答えられれば大丈夫です。


5)スポーツビジネスの知識(情報収集)

クラブが求人を出すと応募する方の多くは業界未経験の方になります。クラブ側も経験を期待していないので未経験でも問題はないです。

ただ、面接の際にクラブの現状についてどう思うかかなりの確率で質問されます。未経験なので論理的に正しいことを答えられれば問題ないのですが、最終面接に残るような応募者は業界や会社、クラブについてかなりの情報収集をしています。答えの内容が間違っていなくても、答えの質に差が出てくると優秀な人材を採用したくなるものです。

求人に応募する際は、そのクラブについて売上の規模や平均的な来場者数などは調べましょう。そして時間とお金が許すのであれば、面接の前に一度はホームスタジアムで会場の様子を見ましょう。その時に感じたことは大切です。比較の対象が野球でもコンサートでも構いません。あなたが感じた違和感について分析をし、改善策を考えておくことで面接に備えることができます。

また基本的な業界の知識を習得しておくことも大事です。幸いなことに年々スポーツビジネスに関する図書がかなり増えてきました。数が増える中で有益な本からそうではない本も出てきています。

参考までですが、下記の本は実際にスポーツクラブで働いている人も読んでいるものです。

「僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ」
この本は川崎フロンターレのプロモーション担当の天野さんが取り組んできた仕事内容を読みやすくまとめられています。どうやって川崎フロンターレを地元に愛される存在にしていくかという観点で話は構成されています。他のクラブでも同じような悩みを抱えながら仕事をしているので現場のスタッフとして参考にしている方も多いです。面接でも話のネタにしやすいので、必読の一冊です。

「実践スポーツビジネスマネジメント―劇的に収益力を高めるターンアラウンドモデル-」

 

この本も年数が経過していますが、着眼点は今でも使えるものです。実際にamazonで目次を見ていただければわかるのですが、ビジネスモデルの説明から誰とどんな仕事をするのか体系的に書かれています。
年数の経過とともに手に入れることが難しくなっておりますので、早めに入手されることをお勧めします。

知識を習得するために時間とお金は惜しまない方が良いというのが個人的なアドバイスです。

以上の5つのポイントを把握していただいた上で、サッカークラブへの内定の道を進んでいただければと思います。