Jリーグ特にJ1のスタジアムに足を運んだ方は想像がつくと思いますが、サッカーの試合会場には数多くのアルバイトスタッフがいます。彼らを動かしている会社(イベント運営会社)の存在無しに試合は成立しません。今回はどういった会社がJリーグを支えているのか紹介します。
目次
Jリーグを支える主なイベント運営会社
試合会場で数多くのアルバイトスタッフを管理し、円滑な試合開催に貢献するイベント運営会社ですが、どんな会社が存在するかいくつか紹介します。
・シミズオクト(グループ):全国区
・エール・クリエート:関東圏
・ビーイング:関西圏
・テツ・コーポレーション:東海
などの会社がJリーグを支えています。もちろんこれ以外の会社も関わっておりますが、主要な会社ということで取り上げました。
そもそもどんな仕事を担っているのか
ざっくりお伝えすれば、試合会場のアルバイトスタッフを確保し、そのアルバイトスタッフでチケットの確認や座席の案内、グッズ販売、試合会場の清掃などを行います。クラブから任される業務は似通っているものの、クラブごとに異なります。理由としてはスタジアムの構造が変われば必要な人員の配置も変わるということと、アルバイトスタッフとは別にボランティアスタッフを活用しているクラブもあるためです。
また、アルバイトスタッフの手配から運用以外にも会場で使うイベント備品の手配なども手がけるケースもあります。スタジアムの外に設置するテントが不足するようでしたら追加で手配しなければいけない時にクラブはこのようなイベント運営会社に相談をします。またクラブによっては毎試合使う備品を預かってもらうところもあるようです。
なぜイベント運営会社が必要なのか
試合会場では多くのスタッフを必要とします。大きな会場ですと必要なアルバイトスタッフが300人を超えるケースなど珍しくありません。そうなった際にクラブでアルバイトスタッフを300人集めるのはかなり労力を使います。そして集めることができたとしても、その300人を試合当日に動かせるほど社員の数が十分ではないクラブがほとんどです。そうなるとそのアルバイトを束ねる役割も担ってもらえるとクラブとして助かるわけです。
このようにアルバイトの募集から当日の運用までをイベント運営会社が担うようになると、様々なノウハウがイベント運営会社に蓄積されるようになります。その蓄積すなわち実績を元に他のクラブへ営業に行ったり、他のスポーツ(野球やバスケットボール)の試合会場の運営を担っていくようになります。
Jリーグの試合以外にどんなことをしているのか
Jリーグの試合は年間で20試合程度しかありません。それだけで企業として成り立てば良いのですが、そうも行かないため他のスポーツやイベントの運営も行います。イベントの多くは、アルバイトスタッフを集めることと必要な備品を手配することで成り立ちます。プロ野球やBリーグ、マラソン大会の運営やコンサート会場の運営などを担っているのが実態です。
アルバイトとして参加するスタッフからしてみれば、1社に登録してイベントが全然無いよりも色々なイベントがあって自分の都合に合わせて選べる方が良いわけです。アルバイトで協力してくれるスタッフに話を聞いていると、1試合しか来ない人もいれば、サッカーが好きで毎試合参加するスタッフもいてくれます。また掛け持ちしやすいため週末のアルバイトとしてJリーグを選んでくれるスタッフもいます。
スポーツビジネスの広がりとイベント運営会社の役割
2020年の東京五輪(東京オリンピック)の開催に向けてスポーツビジネスは拡大しています。その中でスポーツイベントの需要は高まっており、そのイベント運営のノウハウを持った企業として、注目されています。上記で紹介した会社は国際的なスポーツイベントを担った経験もあるため、東京オリンピックでも何らか関わると予想されます。
Jリーグに関わりながら、その他のスポーツイベントにも関わることができる面白い業界ですので、ぜひ、チェックしてみてください。
コメント