プロサッカーチームには主務やマネージャーと呼ばれる業務があり、練習スケジュールの調整や伝達、各地への移動手段の調整、選手のサポートを担っています。彼らをなくしてサッカークラブは成り立たないと言っても過言ではないくらい大切な業務内容を紹介します。
練習のスケジューリング
プロサッカークラブも当然ですが練習を行います。練習をするためには練習場が必要になります。固定の練習場を持っているクラブはそこまで苦労しないのですが、固定の練習場を持たないクラブは練習場探しで大変苦労します。様々なスタジアムや行政の施設と日程調整を行う必要があり、かなりの労力を注ぐことになります。また、芝生の養生時期や非公開練習対応、アウェイ遠征時の練習場など固定の練習場を持っているクラブでも練習場の調整は発生します。そして練習場の確保が決まったら次は選手やスタッフへの伝達もします。
試合のスケジューリング
プロサッカーチームはホームとアウェイで試合するため、アウェイ遠征の手配を行う必要があります。その際にホテルや移動手段を確保しなければなりませんが、その手配も主務の仕事です。簡単に見つかる場合もあれば、見つからない場合もあります。対戦チームが観光地だったりするとホテルを手配するのは非常に大変です。選手や監督の好みを踏まえつつ、食事が取れる場所があるか、ミーティングをする場所があるかなど確認事項は多く、必然的にどのチームも同じようなホテルを利用することが多いです。
練習のサポート
日々の練習のサポートもあります。特に外部の施設の場合は最初に会場入りし、最後に出て行く必要があります。練習中も人数が不足すればその穴を埋めたり、副審を務めるなどマルチな働きをされる主務もいます。時には写真撮影をしたり、メディア対応のフォローをしたり、簡単な通訳を務めるなどマルチに止まらない活躍ぶりです。
試合のサポート
そして試合の日は選手と行動を共にします。選手やスタッフに移動手段を伝えますが、集合時間と場所ぐらいしか把握していない方もいるため、移動も気が抜けません。自分が組立てた行程通りに進んでくれることを祈りますが、天候次第ではそうもいかない場合がありますので常に情報収集と代替手段の確保に余念がありません。
スタジアムに到着すると選手のアップの補助やドリンクの準備などが始まります。試合中も選手からの様々な要望に応え、試合後の食事の手配など休まる気配がありません。
試合後も選手の着替えが終わった後に着替え、一緒に移動をするため慌ただしい存在です。
主務・マネージャーってどれだけ大変?
すでにここまで読んだ方は主務の仕事の大変さが多少なり感じられたかと思います。多くのクラブに主務と呼ばれる方は一人しかいません。もちろん主務を支えるスタッフもいますので全てが全て、これらの業務を行うわけではありませんが、本当に大変な業務です。
選手と同じ時を過ごし、一番最初に現れて、一番最後に帰ることを繰り返します。選手やなんのストレスなくプレーできるのも主務やマネージャーと呼ばれるスタッフが支えているからになりません。
主務・マネージャーになるには?
主務やマネージャーの業務はある程度経験値がないと務まらないです。主務やマネージャーの仕事が不安定だとチームの成績を揺るがすことになります。そのため多少なり主務やマネージャーの業務を理解している方を配置します。
そのためクラブ内で他の業務を担っているスタッフや他のクラブで主務をしていたなどの経験、主務を支えるポジションにいたなどの経歴を持った方が多いです。
主務の業務の経験がない人が主務になるのは非常に難しいです。クラブに属して主務を目指すか、インターンなどで主務見習いからステップアップしていくなどのルートが主な就職方法かと思われます。
是非、この機会に主務やマネージャーを目指してはいかがでしょうか?
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